再び、暗い部屋で

あれから長いこと、キリモミ君はあの暗い部屋にいた。
例によってキリモミ君の目には何も見えず、動くことも、しゃべることも出来なくて、これが何よりも苦痛だったのだ。
キリモミ君は心の中で思っていた。『この訳の分からない暗い部屋から出られたのなら、もう二度とヘマはしないぞ。僕はもっともっと勉強して賢くならなければいけないんだ。こんな嫌な気分はもう懲り懲りだ。』と・・・。
とにかく今は待つしかないと腹を決めたキリモミ君の目の前に、やがて大きな暗闇が湧き上がって来たかと思うと、キリモミ君はすっかりその中に飲み込まれてしまったのだ。



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