日本の曳山祭

近畿 長浜曳山まつり
4月13〜16日/滋賀県長浜市宮前町/長浜八幡宮

長浜の曳山は、前部が歌舞伎舞台、後部は楽屋、楽屋の上層は亭(ちん)と呼ばれ、入り組んだ屋根を持つものなどがあり重厚な造りで、加えて各山の名に因んだ精巧な彫金、彫刻、幕などが施される。曳山の上で演じられる子供歌舞伎は曳山狂言とも呼ばれ、役者は3〜4歳の幼児から小学校高学年の男子である。歌舞伎を行う山組は出番山組と言い、毎年全12組中、4組が交代で奉納する。
行事は4月9日の線香番(出番山組の各稽古場が一般公開される)、9日から12日の裸参りに始まり、13日は御幣迎えや神輿渡御、歌舞伎を演じる順番を決める籤取式などがある。14日、各山組町で歌舞伎公演を行った4基の曳山が、午後、長浜八幡宮へ入る「登り山」、夜7時からは役者の行列が八幡宮から街中を練り歩く「夕渡り」が行われる。15日朝、役者の「朝渡り」、長刀組の「太刀渡り」、八幡宮にて子供歌舞伎の奉納。その後曳山は御旅所までの巡行途中と、御旅所にて歌舞伎を演じる。午後9時頃、御旅所に安置された神輿が八幡宮へ還御されると「戻り山」となり曳山は各町へ戻る。16日は後宴で、各山組町にて子供歌舞伎、17日朝、八幡宮にて御弊返しがあり、全ての行事が終わる。
例年、出番山以外の山は各山蔵に収まり、扉を開ける程度の公開に留まる。なお、平成18年は合併後の新長浜市の誕生を記念し13基の山が御旅所に揃い、平成19年は前年に長浜八幡宮が別表神社に選定されたことを祝い八幡宮境内に12基揃った。重要無形民俗文化財。(2007年4月14・15日)

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1.八幡宮境内にて歌舞伎奉納(平成19年)
2.八幡宮境内に曳き揃え(平成19年)
3.境内にて、見送り幕(平成19年)
4.猩々丸の見送り彫刻
5.14日夜、八幡宮境内にて(平成19年)
6.役者の夕渡り
7.長刀組の太刀渡り


曳山

翁山
(おきなざん)
伊部町組
常磐山
(ときわざん)
呉服町組
萬歳楼
(ばんざいろう)
瀬田町組
曳山本体は明和2年(1765)藤岡和泉一富の作。見送幕は16世紀ベルギー製。
曳山本体の製作年代は不詳。亭は文政元年(1818)作。高欄親柱のかざり金具「釣狐」が印象的。
曳山本体・亭ともに享和2年(1802)藤岡重兵衛安道・市松安則父子の作。前後二段に分かれた亭が特徴。

孔雀山
(くじゃくざん)
神戸町組
月宮殿
(げっきゅうでん)
田町組
春日山
(かすがざん)
本町組

曳山は文化12年(1815)藤岡重兵衛安則の作。舞台屋根上の「孔雀」が象徴的。

曳山本体は天明5年(1785)岡田惣左衛門重貞作。亭は嘉永3年(1850)藤岡重兵衛光隆作で、上層が六角、下層が方形の造り。前柱の飾り金具は狩野孝信筆による「鯉の滝登り」。

曳山本体は平右衛門作と伝える。亭は年代等不詳。春日山にちなんだ「紅葉に鹿」や前柱の飾り金具「葡萄にリス」が見どころ。

青海山
(せいかいざん)
北町組
諫皷山
(かんこざん)
御堂前組
猩々丸
(しょうじょうまる)
舟町組

曳山本体は宝暦5年(1755)藤岡和泉長好作。亭は文化2年(1805)藤岡重兵衛安道作。上部に飛竜の木刻を飾る。胴幕は「飛燕」。

曳山本体は安永3年(1774)藤岡和泉一富作。亭は文政元年(1818)田中加平治博君作。上部に木彫の諫皷鶏を飾る。

安永3年(1774)藤岡和泉一富作の御座船型曳山。亭はなく、曳行時に帆を上げる。見送りは幕でなく彫刻で、関羽と張飛の木造彩色像を配す。

高砂山
(たかさござん)
宮町組
鳳凰山
(ほうおうざん)
祝町組
壽山
(ことぶきざん)
大手町組

曳山本体は延亭2年(1745)の修理記録から、それ以前の建造とされる。亭は文化13年(1816)藤岡重兵衛安則作の八っ棟造り。前柱と高欄が透彫り飾金具に覆われている。

曳山本体・亭とも文政12年(1829)藤岡和泉作。亭は四注造り、木彫の鳳凰をあしらう。見送幕は16世紀ベルギー製。舞台格天井に繊細な天井絵が施される。

曳山本体は天明2年(1782)藤岡和泉利盈作。亭は八っ棟造り、作者等不明。前柱の飾り金具「昇り竜・降り竜に雲と人物」が見どころ。

長刀山
(なぎなたやま)
小舟町組

元禄12年(1699)に、藤岡甚兵衛作。三輪で上部に太刀渡りの太刀と幟をを飾る。




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