| 波々伯部神社例祭 | |
| 8月第一土曜・日曜/兵庫県篠山市波々伯部/波々伯部(ほほかべ)神社 |
| 丹波篠山の旧市街地より京都方面へ向かい7〜8キロ東に鎮座する波々伯部神社。ここの祇園祭(祇園さん)に、氏子8集落からだんじりが出る。だんじりは京都祇園祭の山鉾を摸した雅なもので、見送り幕も豪華で美しく、8台のうち2台が船型の曳山である。だんじりに乗り込む囃子方は主に子供がつとめる。昔は三味線も入ったそうだが、今では笛、太鼓、鉦の祇園系の囃子を奏する。 宵宮のだんじりは周囲に提灯が飾られ、日中各地区内を曳く。午後6時頃より神社境内に曳き入れ横列。ここで神社よりいただいた灯を各だんじり最上部の提灯に灯し、周囲の提灯にも点灯されると1台ずつ宮入となる。本殿前で御祓いを受けただんじりは、若衆により勇壮に練る。夜9時頃曳き別れ。 翌日の本祭りは、午後1時頃よりだんじりが神社へ入る。神事の後、猿田彦を先頭にホラ貝、獅子頭、踊り子などの行列が御旅所へ向けて出発、8台のだんじりがあとに続き、田園風景の広がるのどかな畦道をゆっくり進む。御旅所は神社より600メートルほど離れた場所にある小さな社で、一行が到着して神事ののち、少し休んでまたもとの道のりを神社へ戻る。渡御終了後は神輿神事。神輿は3基あり、以前は御旅神事の行列のメインとして加わっていたが、現在は1基のみが境内で暴れ回る。 この祭礼では珍しい「おやま」の行事が3年に一度行われる。竹で骨組みを造り、麻の幕でおおった造り山で、中心に芯柱を貫き頂点に松の依代を配す。全体が瓜の形に似ており、「きうり山」とも呼ばれる。正面上部に方形に穴が開き、この舞台の両脇に松の「カンザシ」が付く。おやまは東と西の2台あり、神輿神事ののち、1台ずつ鳥居から参道を通り本殿前に勢いよく曳き入れる。ここで古くから伝わる計12体の「デコノボウ」と呼ばれる簡素な能人形の芝居が奉納される。デコノボウの人形芝居は極めてシンプルで、あまりのあっけなさに思わず笑いが洩れる。「丹州波々伯部祇園社神事山之能次第」によると外題八曲があり、現在ではそのうち2題を各おやまで演じる。おやまは公開の年ごとに組み立てられ大量の竹を使うが、最近では丈夫な竹がなかなか採れず、一度採取してしまうと3年は竹の生長を待たなければならないとの理由もあり、3年毎ということになったそうだ。 「波々伯部神社のおやま行事」は国選択無形民俗文化財に指定されている。(2007年8月4・5日) |
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