日本の曳山祭

近畿 祇園祭
7月14〜16日(宵山)17日(山鉾巡行)/京都府京都市/八坂神社

平安時代、京で流行していた疫病を鎮めるため、神泉苑に六十六本の矛を建て祀った祇園御霊会が起原とされる。室町期に山鉾の原型ができ、桃山時代から江戸中期にかけて、現在の山鉾の形態がほぼ完成したようだ。当時隆盛を極めたみやこの豪商たちに拠るところが大きく、今日までほとんど変わることなく引き継がれている。
祇園祭は、7月1日の吉符入りに始まり7月31日の疫神社夏越祭まで、1カ月間にわたり様々な祭事が行われる。その間、山や鉾が衆目にさらされるのは7月上旬の鉾建てから12日・13日の曳き初め、14〜16日の宵山、そして17日の山鉾巡行である。
宵山では、前後に提灯を飾った山鉾がそれぞれの会所前に置かれ、鉾へは一般の観光客も上がることができる(古いしきたりにより女性が上がれない鉾もある)。会所内では巡行時に山鉾に飾られるご神体や、幕などの貴重な懸装品の数々を展示、江戸期に購入のペルシャ絨毯や、画壇の下絵による奇抜な見送り幕など、伝統と革新の見事な調和がみられる。また一般の町屋では、通りに面した店の間に秘蔵の屏風や鎧などを飾る「屏風祭」を行う。日が暮れて提灯にあかりが灯り、山鉾町に祇園囃子が鳴り響く。祇園祭宵山ならではの風情だ。
17日、いよいよ山や鉾が都大路を練り歩く。午前9時、四条烏丸より長刀鉾を先頭に巡行開始、くじ改めの後、四条麩屋町に通りを横切って張られた注連縄を、長刀鉾に乗った稚児が太刀で切り落とす「注連縄切り」。これにより結界が解き放たれ、山鉾は前へ進むことができる。四条御旅所にて玉串奉納の後、河原町通、御池通、新町通を経て各山鉾町へ戻る。午後1時頃巡行が終わり、会所に着いた山鉾はすぐに解体される。4〜5時間の巡行のうち、山鉾(曳山)の辻廻しは見せ場のひとつ。割竹に前輪をのせ、音頭取りの合図とともに廻す。
重要有形無形民俗文化財、日本三大祭り、日本三大曳山祭のひとつ。

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1.山鉾巡行(月鉾。御池通から新町通へ辻廻し)
2.宵山(放下鉾の上より)
3.宵山(四条通。長刀鉾)
4.山鉾巡行(函谷鉾)
5.くじ改め。くじ引きで決められた巡行順が守られているか改める。
6.注連縄切り。神の使いである稚児が注連縄を切り落とし、神域の結界を解く。
7.山鉾巡行(函谷鉾。四条通から河原町通へ辻廻し)




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