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山あげ祭 |
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7月第四土曜を含む金曜〜日曜/栃木県那須烏山市/八雲神社 |
大通りに屋台を止め、舞台を造り背景に大中小の山をあげ、「将門」「蛇姫様」などの所作狂言を一日数回場所を変え繰り返す。舞台背景は高さが10メートルの大山、7メートルの中山、3.5メートルの前山、波、館などで構成され、大山は舞台より100メートルほど後方にあげる。山には芝居によって背景が移り変わる仕掛けが施されている。屋台は二輪で、前方は唐破風の付いた囃子舞台、後部に大道具が積まれ、公演時には屋台そのものが舞台装置になる。このほか大道具類を載せた地車(じんぐるま)と呼ばれる台車が屋台のあとにつく。公演のたびに木頭の合図で若衆がきびきびと舞台・山を設置、分解する様子は見ごたえがある。
芝居の奉納は当番制で烏山城下6町のうち1町が毎年交代でつとめ、当番町以外は屋台の曳き廻しのみを行う。各町とも大屋台のほかに小屋台を持ち、当番に当たらない年は小屋台を出すこともある。最終日の夕方、屋台は八雲神社に集結し、境内で激しい囃子の競演「ぶんぬき」を披露する。
「日本一の野外劇」山あげ祭は約450年の伝統があり、重要無形民俗文化財指定、ユネスコ無形文化遺産に登録されている。
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