日本の曳山祭

関東 常陸国総社宮大祭
9月第三月曜を最終日とする土曜〜月曜/茨城県石岡市/総社神社

石岡は常陸国の国府が置かれた所で、明治以前は府中と呼ばれ、国司のお詣りする神社が総社宮だった。祭礼は8世紀頃、武家により「武運長久」を祈願したことにはじまったといわれる。江戸中期に入って町人の祭りとなり、「家内安全」「無病息災」を祈願するようになった。かつては9月9日(重陽の節句)を例大祭としていたが、昭和42年に9月15日を含む3日間に、さらに祝日法改正で現在の祭礼日に変更された。
石岡の山車は三層式で屋根がなく、三層目に人形を飾り、二層目が回り舞台となっており石岡囃子を奏され、それに合わせてひょっとこ、おかめ、きつねなどの面をつけた里神楽が演じられる。石岡囃子は江戸の祭り囃子をアレンジしたもので大太鼓(長胴)、小太鼓(締め太鼓)、笛、鉦で構成され、曲目は「仁羽」「四丁目」「新馬鹿」など。曳き手の若衆は囃子のリズムに乗せて「おっしゃい おっしゃい おっしゃいな」「お祭り好きならよっといで」などとはやしながら練り歩く。
13台ほどの山車のほかに幌獅子と呼ばれる独特の曳山が32台ある。重さが20キロほどある獅子頭をもち、胴幕を後ろへ大きく広げ、車のついた獅子小屋を幌のようにすっぽりと被せたもので、獅子小屋には太鼓、笛の囃子方が乗り込む。
祭礼初日は神幸祭。午後2時、御輿行列が各町の山車、幌獅子を伴い一年交替による年番町の仮殿へ向かう。二日目は例大祭。午前10時より神事が行われ、十二座神楽、相撲大会などが奉納される。市街地では午後から終日、山車、幌獅子が行き交う。
三日目は還幸祭で、年番町仮殿より御輿が出発し、供奉行列にて本殿へ還御する。目抜き通りでは前日と同じく午後9時頃まで山車、幌獅子が練り歩き、辻などに数台集まり囃子や獅子舞の激しい競演が行われる。
府中くらやみまつり、佐原の大祭とならび、関東三大祭といわれる。





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