津島神社は八坂神社と肩を並べるほどの権威があり、全国に三千を超す末社を持つ牛頭信仰の総本山といわれ、有名な夏の天王祭は約500年の伝統があるが、秋まつりもまたからくりを持つ10数台の豪華な名古屋型山車が出る見応えのある祭りだ。もともとは向島の居森社、七切の市神社、今市場の大土社でそれぞれ行っていた祭礼だったが、大正15年に津島神社が国幣小社に昇格したのを機に昭和2年より津島神社に奉納されるようになった。
午前中、各町の山車は所々でからくり人形の上演や車切をしながら町内を練り歩く。『車切』とは前輪を持ち上げ、後輪のひとつを軸として山車を回転させることで、車切囃子に合わせて行う。犬山などでは『どんでん』と呼ばれるもの。
昼近くになると山車は名鉄津島駅前に揃い、数台ずつ一斉に車切を始める。
その後、天王通りを津島神社へ。午後3時頃、朱塗りの大鳥居をくぐると、順にからくりの奉納が始まる。最後のからくりが終わる午後4時半頃、激しい摺鉦と太鼓の音とともに石採祭車が、ゆったりとした情緒の山車とは対照的に威勢よく境内へ繰り込む。祭車は大正期に三重県桑名より譲り受けたもので、4台あるうちの3台(中部、北部、南部)が揃って宮入した。
夕闇迫る頃、境内の山車は提灯を灯し、再び町中へ。午後10時頃まで辻々で車切をしながら各町内に帰る。
本来は13台の山車が出るはずだが、人手不足だとかでやむなく参加できない町内があった。(2002年10月6日)
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