日本の曳山祭

中部 三谷祭
10月第四日曜とその前日/愛知県蒲郡市三谷町/八剱(やつるぎ)神社・若宮神社

神幸祭では神輿と4台の山車(やま)、神船が、西宮(八剱神社)から東宮(若宮神社)に渡御し、途中4台の山車を三谷温泉下の海浜より海へ曳き入れる。
山車が海岸沿いに揃い、10時45分に号砲の合図で1台ずつ海へ入り約15分位かけて渡る。浅瀬とはいえ、さらし姿の男たちが胸位沈む深さのところを巨大な山車がゆっくり進む姿は圧巻。
その後若宮神社へ入ると山車はここで正装用の幕に掛け替え飾り置かれ、境内では七福神踊り、笹踊り、神楽、連獅子など、芸能色豊かな各町の出し物が順次奉納される。夕方頃、山車の幕が巡行用のものに替えられ、威勢のいい若者の掛け声で賑々しく八剱神社へ向かう。夕闇迫る頃、山車が神社前に揃うと還御の神輿が本殿へ入り、暗闇の中御霊移しの神事が厳かに執り行われ、境内ではまた各町の余興が奉納される。

山車は前部に鉾を立て、上層は華美な装飾を施した絢爛豪華なもので化粧をした稚児が乗り、子供たちによる囃子が行われる。下層は簡素な造りで、幅が50?60cmもの輪切りのコロ(車輪)と、梶棒が水平に二本付く。
この祭り最大の見せ場でメ天下の奇祭モの異名をとる海中渡御は、台風の影響で埋め立てられ昭和35年を最後に途絶えていたが、平成8年三谷祭創始300年を記念し36年ぶりに見事復活を果たした。海中渡御の場所はJR三河三谷駅より徒歩約10分。当日は午前中、駅より無料シャトルバスが運行されていた。(2004年10月24日)




曳山(山車・神船)

剣の山車
上区(上ヶ嶋)
恵比寿の山車
西区(西新屋敷)
三蓋傘の山車
北区(新屋敷嶋)
昭和10年(1935)制作。屋根に一対の鯱を飾る。だし飾りは剣と御幣。 制作年不明。大正5年大改修。屋根に恵比寿のからくり人形が乗る。 大正10年(1921)制作。だし飾りは吹き流しと三重の傘。

花山の山車
中区(中浜嶋)
神船若宮丸
東区(東新屋敷)
明治26年(1893)制作。だし飾りは割竹に花をあしらったもの。 寛政2年(1790)制作。船形の山車。海中渡御はしない。



動画





地図


より大きな地図で 愛知県 を表示
*地図上のポイントはおおよその位置です。
*開催日・内容は変更される場合があります。各市町村や観光協会などにお問い合わせください。
*誤りや不適切な表現などございましたら、メールにてご指摘いただけると幸いです。




SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送