日本の曳山祭

中部 久田見まつり
4月第三土曜・日曜/岐阜県加茂郡八百津町久田見/神明神社・白鬚神社

八百津町中心部から山道を車で数キロ登っていくと、ぽっと拓けたまちが出現する。ここ久田見地区には、6台の豪華なだんじり(山車)が曳き廻される。狭い坂道などを曳くため小型で二輪、唐破風屋根二層構造、一層目に囃子方が乗り込み、二層目では糸切りからくりが演じられる。
国選択文化財「糸切りからくり」は久田見まつり独特のもので、歯車などが組み込まれた碁盤状の台にセットされたからくりを、糸を使い巧みに操る。山車からくりというと、尾張や高山などにみられる古風で精巧なものを連想しがちだが、ここではすべて各町の有志による手作りで、毎年作り替えられるため流行ものや社会性のある題材をあつかったものもある。趣向を凝らした作品は、公開までは厳重に隠される。
初日は各町内廻り、二日目は地区の中心部に集まり神社へ向けて巡行する。のどかな田園風景の中を巡行行列が進み、両神社で6台が横一列に並びからくりを奉納。神明神社境内の斜面は築地になっており、格好の見物席になる。思うように動かない人形をそっと手で押したり、時より微笑ましい光景が観られるのもこの祭りならではだ。(2006年4月16日)





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