日本の曳山祭

中部 こがし祭り
7月第四土曜(旧暦6月15日)/愛知県稲沢市北市場/立部神社

織田信長ゆかりの清洲城。その北にあった市場。愛知県稲沢市北市場の立部神社に伝わるの夏の風物詩“こがし祭り”。
“こがし”とは麦を粉にしてお団子にして焼いたもの。尾張の農民は天と地の恵により豊かであったが、「たとえ米が食えない時も、“こがし”を食ってでもこの祭りだけは絶やすな」この伝統を受け継いだ牛頭(ごず)天王由来の夏祭り。
北市場には2台の山車がある。祭礼の旧暦6月15日(現在はそれに近い土曜日)に境内脇の旧街道に曳き出され、提灯と“しい”の葉と紅白の薄紙でつくった“切り花”で飾られる。往時の山船から陸に上がり、戦前までは山車の曳廻しもあったが、戦後途絶えた。この地一帯には“提灯とぼし”という夏の行事があるが、その形式に従い一夜提灯山を披露する。屋根の上の柱に竹をさして孔雀の羽のように365個(1年の日数)の提灯の山を作る。また、頭の提灯は月の数だけ(うるう年は13個)並べる。疫病避け神事とお囃子の奉納のあと提灯の灯が夜空に浮かぶ山車の屋根から“切り花”が撒かれる。氏子はそれを持ち帰り、また一年、軒先を飾り無病息災を祈る。
尾張平野、美濃街道の風物詩“こがし祭り”である。

美濃路とこがし祭り
(情報・写真提供:kon様)




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