日本の曳山祭

中部 伏木曳山祭
5月15日/富山県高岡市伏木/伏木神社

港町伏木には6台の豪華な山車(やま)がある。高さ約8メートル、重さ約8トン。上山に花笠のついた鉾柱を立て、最上部にだし又は鉾留と呼ばれる標識がつく。神座には大人形、前部に唐子などの前人形が置かれ、曳山運行時にからくりで動く。下山は大幕で覆われ、ここで囃子を行う。その下に付長手と呼ばれる長大な丸太が括られており、まるで戦車のような様相を醸している。
前日の14日は宵山で、山車は山倉の前に並べられライトアップされる(6台の山車の山倉は各町内ではなく、1箇所にまとめて建てられている)。15日の日中は子供たちの武者行列や花傘とともに神輿の巡行。山車は町内をくまなく曳かれ、夕方山倉前へ。ここで花笠や彫刻類、神座の大人形などが取り外され、代わりに山車に約360個の提灯を付ける。花山車から提灯山車へ大変身を遂げる様子は見所のひとつ。唐子姿から法被姿に衣装替えする前人形も。そして気勢をあげて夜の町へ繰り出す。この後、祭りのハイライトである山車同士のぶつけ合い『カッチャ』が行われる。数十メートル離れた所定の位置から勢いをつけぶつけ合う、これが別名『けんか山』と呼ばれる所以だ。時には付長手の鉄輪が当たり激しく火花を散らす。ぶつかる瞬間は、衝撃で8トンもの重量の山車が一瞬浮き上がる。当てた後は各町の総代同士の話し合いでさらに数回続ける。特に勝敗はないらしい。現在カッチャは、町の2箇所で19時頃と22時頃に行われる。北陸、港町の激しく熱い祭り。(2004年5月15日)



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